熱帯農業
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暖地型牧草の生産性に関する研究
第6報バヒアグラス (Paspalum notatum FLUGGE) , パンゴラグラス (Digitaria decumbens STENT.)
猪ノ坂 正之伊藤 浩司沼口 寛次三角 守
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1978 年 21 巻 2 号 p. 71-76

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抄録
暖地型牧草の競合条件下での草種の出穂特性と収量との関係を知る目的で, 3草種の暖地型牧草を競合させ, 植付当年及び第2年目の出穂茎数と乾物収量を調査した.バヒアグラス, パンゴラグラスとも各刈取時の出穂茎数と乾物収量との間には高い正の相関がある.植付当年には, バヒアグラスは出穂茎が少なく, パンゴラグラスとの競合に弱く, 収量が少ない.パンゴラグラスは盛んに出穂し, 競合に強く, 収量が多い.第2年目には, 越冬性の良いバヒアグラスは, 夏の出穂が盛んとなり, パンゴラグラスによる抑制が少なく収量が多い.パンゴラグラスは刈取り及びバヒアグラスの出穂により生育が一時抑制されるが, 秋の収量は多い.キクユグラスは両年とも出穂せず収量が少ない.このように, 草種の出穂特性は競合条件下の競合力及び生産性に関係する.
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© 日本熱帯農業学会
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