熱帯農業
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アグロフォレストリーにおけるゾウコンニャクの成長と収量に及ぼす除草頻度の影響
Edi SANTOSA杉山 信男中田 美紀峯 洋子李 温裕Didy SOPANDIE
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キーワード: イモ類, 間作, 雑草
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2006 年 50 巻 1 号 p. 7-14

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抄録

雑草によって生育が阻害されることは, これまでにも多くのイモ類で明らかにされているが, ゾウコンニャクについての研究はほとんどない。そこで, 西ジャワの10年生のユーカリのプランテーションで間作されているゾウコンニャクについて, 2003年10月から2004年7月の雨季に除草頻度が収量に及ぼす影響を調査した。処理区としては無除草区 (W0) , 植付け2ヶ月後に1回除草する区 (W1) , 植付け2ヶ月後と4ヶ月後の2回除草する区 (W2) , 毎月除草する区 (W6) の4区を設けた。その結果, 除草頻度がゾウコンニャクの成長や収量に影響を及ぼすことが明らかになった。W2, W6区では, W0, W1区に比べ, 生育期間中に展開する葉の数が多く, その寿命は長かった。球茎重は除草によって34~285%増加した。雑草乾物重はW0, W1区に比べ, W2, W6区で有意に低下した。これらの結果から, 高い収量を得るためには生育期間中2回, 植え付け後2ヶ月目と4ヶ月目に除草することが望ましいと思われた。

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