1963 年 7 巻 1 号 p. 27-30
(1) 2月播種のパパヤを5月に定植し露地栽培を行ない, 開花結実を早める目的で, 栽培中の施肥と灌水が生育および開花に及ぼす影響を調査した.
(2) 施肥, 灌水を行なうと生育が進み, 開花節位が低く, 開花結果を早めた.施肥灌水の両方を行なつたものが最もよく, 灌水よりも施肥の効果が高かつた.
(3) 施肥を行なつたものは, 無施肥に比べ, 発蕾から開花までの日数が短く, 落果も少なかつた.
(4) 露地栽培では越冬は困難で, 1月下旬~2月上旬にかけて根ぐされのため枯死したが, 8月から12月までは観賞木としての価値が高かつた.