抄録
1) 主としてガスクロマトグラフィーの利用によりレモングラスの原料葉の乾燥と油のチトラール含量との関係を明らかにすることを目的として, 1964年無処理, 陽乾3日, 陰乾5日の3区を設け, 表題の項目についてさらに若干の研究を行なつた.
2) 生葉に対する収油率は両乾燥処理区とも無処理区に比べてやや高く, 原料葉の乾燥と収油率との間には前報と同様の傾向が認められた.
3) 油のチトラール含量はガスクロマトグラフィーによつてもヒドロキシルアミン法の場合と同じく両乾燥処理区ではともに無処理区に比べてかなり高く, 原料葉の適当な乾燥により油のチトラールそのものの含量の増大することが確認された.