抄録
【目 的】 薬学生を対象に加熱式タバコに関する意識調査を実施し、将来、薬剤師として加熱式タバコ使用者に禁煙支援する際の問題点を明確にする。
【方 法】 実務実習を修了した薬学生(220名)を対象にアンケート調査を実施した。喫煙に対する意識はKTSNDを用いて調査した。
【結 果】 回収率は95.9%(211名/220名)であった。回答者をKTSND低スコア群 30名(14.2%)、高スコア群 181名(85.8%)に分けた。高スコア群は低スコア群と比べて、加熱式タバコの公共機関における利用制限や加熱式タバコ使用の確認の必要性について消極的であったが、加熱式タバコ使用者に対する禁煙支援については両群ともその必要性を感じていた。
【結 論】 薬学生は加熱式タバコ使用者に対する禁煙支援の必要性を感じているが、社会的ニコチン依存度が高い学生は禁煙支援に対して消極的になる可能性があると考えた。