抄録
本研究は,中央道上り線小仏トンネルに渋滞対策として導入された音声注意喚起(速度回復情報提供)システムによる,渋滞発生時交通量,渋滞発生後捌け交通量等の交通性能の長期的な改善効果を考察する.より具体的には,音声注意喚起システム導入前後4 年間における交通性能実績と交通流モデルのキャリブレーション結果を季節ごとのフェーズで比較することで,音声システムによる交通性能改善効果の持続性およびコロナ禍も含む様々な交通/環境条件下における音声の効果を分析する.その結果,音声の有無によらずコロナ禍前後で交通容量が大きく低下している一方で,音声注意喚起システムによる交通性能改善効果は十分持続していることがわかった.