JSTnews
Online ISSN : 2433-7927
Print ISSN : 1349-6085
特集2
再生医療を支える“骨っぽく”ない骨 スポンジ状で弾力性がありメスでも切れる人工骨の開発に成功
独立行政法人科学技術振興機構
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 2014 巻 4 号 p. 8-11

詳細
抄録
けがや病気などで失われた骨を補う「人工骨」の利用が年々伸びている。さまざまな製品がシェアを争う中、スポンジのように骨の欠損部に詰めたり、メスでも切ったりできる画期的な製品が昨年12月に登場した。骨の組織と同じ成分や構造で、周囲の骨にすぐなじむこの人工骨は、JST委託開発制度を活用し、東京工業大学の田中順三教授らの研究成果をHOYA Technosurgical社が10年の歳月をかけて実用化した。現場のニーズにも応える高機能な製品が開発されたことで、再生医療での人工骨の普及と市場の拡大が期待される。
著者関連情報
© 2014 独立行政法人科学技術振興機構
前の記事 次の記事
feedback
Top