2014 年 2014 巻 8 号 p. 8-11
マレーシアのイスカンダル開発地域で低炭素社会を実現するための本格的な取り組みが進められている。マレーシア政府は2014年3月20日に「2025年に向けた低炭素社会ブループリント」としての実行計画を承認した。その策定には、京都大学大学院工学研究科の松岡譲教授を中心としたチームが大きく関わった。こまめな節電やごみの分別収集、IT(情報通信)の利用など比較的簡素な取り組みだが、初めてのことだけに住民への啓発活動が欠かせない。成功すれば、途上国、中進国、先進国にも広がると期待されている。