抄録
世界の水消費の約7割が農業用水に使われている。しかも、人口の増加や工業化、気候変動などで世界的に深刻な水不足が起きている。CREST「持続可能な水利用を実現する革新的な技術とシステム」 研究領域における「超節水精密農業技術の開発」では、東京農工大学、桐蔭横浜大学、東京大学の農工連携により、作物の根の周りにだけ給水し、作物が使った分だけ補給する「地中灌水システム」を極めることで、省エネルギー・超節水型の植物工場モデルづくりに取り組んだ。この技術は、ビルの中の都市型植物工場や、世界の乾燥地帯の節水農業にも広く応用が期待される。