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細胞内の温度変化からミクロの熱収支の謎に迫る
国立研究開発法人科学技術振興機構
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2017 年 2017 巻 10 号 p. 12-13

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抄録
細胞内のエネルギーの流れをテーマに研究を進めているJSTの鈴木団さきがけ研究者(早稲田大学理工学術院招聘研究員)は細胞内部の微小領域の温度を測るナノ温度計の開発で実績を重ねている。これまで細胞内の温度は均一で周囲と同じという前提で研究されてきたが、刺激のある場合、周囲より温度が高い細胞小器官があることが示唆されている。生体の熱収支や熱による細胞の機能の制御などに働く新たな仕組みが見いだされれば、抗肥満薬やがんの温熱療法の開発などへの応用も期待できるという。
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© 2017 国立研究開発法人科学技術振興機構
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