抄録
低速遠心分離器及び超遠心分離機を使用し, 26,000g 60分, 59,000g 60分, 20,000g 120分のdifferential centrifugationを反復することによつて, P. solanacearum E. F. Smith B 19株に親和性を有するウイルスA株を精製した. クロム・シヤドイングを行つた試料の電子顕微鏡写真によれば, ウイルスは直径約70-80mμの球状粒子であつて, 内部に或る構造を有するものと思われる.
ウイルス粒子は宿主細菌体に吸着侵入して増殖し, 約90分後には溶菌を起し, 150個前後のウイルスが新生されるが, ウイルス感染菌体は微細なプラスマ様粒子より成り, 新生ウイルス粒子はプラスマ様粒子に混入して菌体外に放出される.