動物の循環器
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原著
実兎を用いた心筋虚血・梗塞モデルのためのビーズ閉塞・再灌流法について
諸星 康雄中山 茂信金井 孝夫池田 忠生池田 憲昭宮原 英夫
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1999 年 32 巻 2 号 p. 42-48

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抄録
心筋梗塞・虚血再灌流における心電図学的な研究をするために,冠動脈の閉寒時間や閉塞血管を選択し,心筋傷害の程度や梗塞領域を調節できる動物モデルが必要である。本研究では,ウサギを用いて非開胸的手法を開発するために,ウサギ用のAmplatz-typeの心カテーテルを作製した。ガイドワイヤーの先端にステンレスビーズを取り付け,ビーズを右または左冠動脈内に留置・閉塞した後,再灌流を行う手法について検討した。心電図学的な検討は左冠動脈内における閉塞・再灌流について行い,特徴的なQTの延長,STの上昇,T波の増高が観察された。「ビーズ閉塞・再灌流法」はウサギを用いた心筋虚血・梗塞モデルとして有用な方法である。
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© 1999 日本獣医循環器学会
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