動物の循環器
Online ISSN : 1883-5260
Print ISSN : 0910-6537
ISSN-L : 0910-6537
原著
経食道心エコー検査による正常犬の右室流出路血流パターンの解析
有田 昇
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 34 巻 2 号 p. 91-95

詳細
抄録
臨床的に健康なイヌ28頭(雌,体重10.60±2.38 kg)に全身麻酔を施した後,経食道心エコー法により肺動脈血流パターンを解析した。その結果,最大血流速度(PFV)は72.4±12.83 cm/秒,収縮期流速積分値(FVI)は33.4±6.10 m,加速時間(AT)は0.10±0.067秒,駆出時間(ET)は0.20±0.036秒,そして前駆出時間(PEP)は0.10±0.013秒であった。サンプル・ボリュームを肺動脈の外側に設定すると,PFVが有意に減少したが,その他のパラメータはいずれの部位でも同様の値を示した。また,すべてのパラメータには体重による影響が認められなかった。
著者関連情報
© 2001 日本獣医循環器学会
前の記事 次の記事
feedback
Top