水環境学会誌
Online ISSN : 1881-3690
Print ISSN : 0916-8958
ISSN-L : 0916-8958
調査報告
複数の定期調査データを用いた統合的な解析による琵琶湖における全リン,硝酸態窒素濃度およびいくつかの水質項目の長期変化
早川 和秀辻村 茂男石川 俊之芳賀 裕樹岡本 高弘焦 春萌石川 可奈子熊谷 道夫
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 35 巻 6 号 p. 89-100

詳細
抄録
琵琶湖の富栄養化を窒素やリンのデータで俯瞰することを目的として,1962年から2008年の複数の定期水質調査データを集めて統合して解析を行った。現代の月毎に得られた定期調査結果から全リンと硝酸態窒素の水平分布や季節性等を把握した上で,実測値の少ない過去の全リンや硝酸態窒素の濃度推定を行った。その結果,琵琶湖では1970年代に全リンの最大値が見られた。また,全リンの濃度変動が富栄養化の進展を示す植物プランクトンの現存量の変化などと調和的であった。湖の水質の分布や季節性を把握した上で,複数の定期調査データを注意深く比較することで,過去の長期変動を俯瞰するには支障のない程度に明示することができた。
著者関連情報
© 2012 公益社団法人 日本水環境学会
次の記事
feedback
Top