水環境学会誌
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原著論文
疫学調査に基づいたCampylobacter jejuni感染における感染-発症割合の推定
浅田 安廣大河内 由美子伊藤 禎彦
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2012 年 35 巻 9 号 p. 135-142

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抄録
水道水を介した水系感染症による健康影響を表す指標として,障害調整生存年数(Disability Adjusted Life Years: DALYs)に着目し,Campylobacter jejuniを対象として,その評価値に最も影響を与える因子である感染-発症割合を,血清疫学調査に基づいて推定した。まず血清疫学調査で得られた血清抗体価データに対して,既往研究の医学データ,統計学的手法を用いて感染者を判定する陽性カットオフ値を設定し,一般集団における感染者割合を求めた。その結果,7.9~35.0%(医学データ),12.1~13.6%(統計学的手法)と推定された。最終的にC. jejuni分離報告数に基づいて推定した発症者数からC. jejuni感染による感染-発症割合を求めた結果,12.1~53.8%(医学データ),31.3~35.1%(統計学的手法)と評価された。
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© 2012 公益社団法人 日本水環境学会
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