抄録
瀬戸内海の燧灘において, 1986年9月および1987年7月と9月に, ベルジャーシステムを用いて堆積物と直上水を含む底層環境の酸素消費速度を現位置で測定した。3回の測定結果の平均酸素消費速度は, 燧灘の中央部と西部海域でそれぞれ650および410mg・m-2・d-1であった。東部海域では底層水中で光合成が行われていることが示唆されたため, その影響を補正することにより, 950mg・m-2・d-1程度と推測された。酸素消費速度は堆積物中の有機物含有量が高い東部海域で速く, 濃度が低い西部海域で遅い傾向があることを認めた。