水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
溶媒抽出/ICP発光分析法による水中の重金属の回収率の比較
山垣 浩司高橋 正山田 啓夫吉井 道直
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1989 年 12 巻 8 号 p. 524-527,496

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抄録

誘導結合プラズマ発光分析法が普及するにつれて, 多元素同時分析がさかんに行われるようになってきた。目的元素の分離, 濃縮のために, 種々のキレート抽出剤を用いた溶媒抽出法が報告されているが, 総括的な比較の報告は少ない。そこで今回, 6種類のキレート剤を用いて, Cd, Pb, Cu, Zn, NiおよびCoについて, 回収率の比較試験を行った。回収率の高いキレート剤と抽出溶媒の組み合わせは, DDTC-MIBK, クロロホルム;APDC-MIBK, クロロホルム;DDDC-クロロホルム;HMAHMD-MIBK, クロロホルム;H2dx-四塩化炭素および混合キレート剤である (APDC+HMAHMDC) -MIBK, クロロホルム, キシレン, DIBKである。

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© 社団法人日本水環境学会
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