水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
3種のトレンチを用いた汚水の浸透形態と処理効果に関する研究
鈴木 富雄松井 優實内田 英夫鹿角 孝男松沢 克典田口 泰久小沢 秀明小林 正人降籏 敦海山浦 源太郎
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1990 年 13 巻 2 号 p. 107-115,97

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抄録
内部に火山灰ロームを充填した縦1m, 横2m, 高さ1.5mのライシメーター内にG, CおよびE型トレンチを埋設し, 汚水の浸透形態, 蒸発散量および土壌による処理効果等ついて検討した。得られた主な結果は以下のとおりである。
1) トレンチ内の水位低下速度は, G, CおよびE型の順にそれぞれ11, 4.0および1.7mm・mim-1であった。
2) ライシメーターからの浸透水流出率は, G, CおよびE型の順にそれぞれ96.6, 84.2および73.8%であった。
3) E型トレンチでは, 夏期を除き地表へのいっ水がみられた。
4) 平均蒸発散量は, G, CおよびE型トレンチの順にそれぞれ5.1, 6.4および11.7mm・d-1であった。
5) 汚水のBOD, CODおよびTP除去率は, いずれのトレンチにおいても概ね90%以上を示した。
6) 汚水のTN除去率は, いずれのトレンチにおいても低く27.4~42.5%であった。
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© 社団法人日本水環境学会
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