水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
干潟底泥における脱窒量の測定法の比較
伊藤 和男土山 秀樹山守 英朋浦野 久美子
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1991 年 14 巻 12 号 p. 867-875,857

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抄録
アセチレン阻害法による底泥の脱窒活性の測定について, 以下の3種の方法の比較検討を行った。
(I) スラリー状の泥をBODふらんびんで培養生成したN2O生成量, (II) 末攪乱の柱状コア試料をガラスカラムにつめ生成するN2O量, (III) 野外においてガラス円筒で捕集されたN2O量, これら3種の測定値は, (I) 161 : 62, (II) : 33~39, (III) : 47~56mgN2・m-2・d-1であった。スラリー状の泥の培養びん法による測定値は, 末攪乱試料の測定値の約2倍であった。
名古屋港河口域の柱状コア試料によるN2O生成量の垂直分布を, BODふらんびん培養法で測定した。
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© 社団法人日本水環境学会
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