水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
有機ハロゲン前駆物質の分子量と粒状活性炭の固定床吸着性能
浦野 紘平渡部 茂樹岩瀬 葉子藤江 幸一
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1991 年 14 巻 7 号 p. 451-459,449

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抄録
腐葉土を温水抽出したモデル表流水と実際の河川水の凝集沈殿処理水とを5種類の粒状活性炭を充填した固定床で処理し, 生物の繁殖があまりなく, 吸着効果が安定した通水開始から20~30日後の有機物の除去効果を解析した。
水中有機物は, 分子量が小さいほど短い接触時間で吸着除去されると考えられ, 1~12minの範囲のある空塔接触時間θで吸着されるみかけの最大分子量Mmaxは, 水の種類によらず, 活性炭ごとに次式で近似されることが明らかになった。
Mmax=kθ+80
また, 活性炭の直径2~10nmの細孔容積が大きいほどkが大きくなった。したがって, 分子量の小さな有機物を含む水ほど, また, 直径2~10nmの細孔容積の大きい活性炭ほど短い接触時間で高い除去率が得られることが定量的に明らかとなった。
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© 社団法人日本水環境学会
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