抄録
ホルマジン標準液は濁度計の目盛校正に用いられているが, その特性はまだ十分には明らかにされていない。そこで, この標準液を調製する際の試薬 (2種類) の各濃度, 反応温度と時間を, また, 標準液を保存する際の容器と温度を, それぞれの実験因子として濁度に及ぼす影響を調べた。そして次のような結果が得られた。
1) 調製条件に関する実験からは, データの分散分析法による解析から, 主効果として硫酸ヒドラジンの濃度の影響が最も大きく, また, この濃度と他の因子との交互作用の影響も大きいことが分かった。
2) 保存条件に関する実験からは, 保存温度の影響が比較的大きかったが, その値は4℃で約6ヵ月保存した場合, 1%程度の変化であった。
3) その他, ホルマジンの形状観測を光学顕微鏡と電子顕微鏡で行い, 必ずしも粒子状を示さない場合があることが推察された。