水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
回分式活性汚泥フロックの挙動の構造モデルによる評価について
海野 肇橋本 直樹明畠 高司
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1986 年 9 巻 6 号 p. 386-389

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抄録
活性汚泥法において, 基質の取り込みおよび代謝に伴って汚泥フロックの状態が変化することは良く知られている。しかし, このフロック特性の挙動に関する定量的な検討は少ない。本論文では, 回分式活性汚泥操作において, 基質の投与に伴うフロックの挙動を, 著者らがすでに提案している汚泥フロックの構造を表わすモデルを用いて解析した。フロックの挙動を完全に記述するためには, フロヅク特性に関するポピュレーションバランスをとり, その解を得なければならないが, これは実際上, 不可能に近い。上記の構造モデルを用いて, 浮遊汚泥の平均的な構造を把握することによる回分式活性汚泥フロックの挙動に関する1つの評価方法について述べた。
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© 社団法人日本水環境学会
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