廃棄物学会論文誌
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論文
n-ヘキサン, イソプロパノール, メタノール中でのヘキサクロロベンゼンの光分解速度および経路の比較
山田 信吾内藤 勇太高田 誠中井 智司細見 正明
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2007 年 18 巻 6 号 p. 426-433

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抄録

POPs指定物質であるヘキサクロロベンゼン (HCB) の光分解反応における溶媒の影響を評価するため, ヘキサン, IPA, メタノールを用いて光分解速度および分解経路を比較した。HCBの分解は還元脱塩素化で進行しており, 一次反応で近似することができた。分解反応速度定数はヘキサン中で0.55min-1, IPA中0.48min-1, メタノール中0.37min-1であり, メタノール中で最も遅かった。光分解生成物を経時的に追跡し, 脱塩素化分解の主経路をHCB→P5CB→1245-T4CB・1235-T4CB→124-T3CB・135-T3CB→13-D2CB・14-D2CB→MCBと提示し, いずれの溶媒中においても主経路は一致していた。ヘキサン, IPA, メタノールの3種の溶媒は分解速度に影響を及ぼすものの, 分解経路に与える影響は認められなかった。

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© 2007 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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