抄録
本研究は, 都市ごみ焼却灰の処理・有効利用技術の環境負荷を, 地球温暖化および最終処分場枯渇の面から定量化したものである。また, 分別収集された廃プラスチックのリサイクル技術についても同時に評価した。灰水洗技術を用いて都市ごみ焼却灰をセメント原料として利用することで, 地球温暖化防止および最終処分場延命に極めて有効であることが明らかとなった。現在のセメント製造システムは廃プラスチックを極めて高い効率で有効利用することが可能であり, 地球温暖化防止や天然エネルギー資源の延命に極めて効果的であった。