廃棄物学会論文誌
Online ISSN : 1883-163X
Print ISSN : 1883-1648
ISSN-L : 1883-1648
論文
ストーカ式ごみ焼却炉におけるごみ供給量安定化システムの開発研究
―ごみの低位発熱量推定, 圧密特性に係る基礎研究―
角田 芳忠中塚 大輔伊藤 大輔武田 信生藤原 健史高岡 昌輝
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 14 巻 4 号 p. 210-218

詳細
抄録
ストーカ式ごみ焼却炉におけるごみ供給量安定化システムの確立に向けた研究の一環として, ごみの見かけ密度と低位発熱量との関連を明らかにし, 模擬ごみを用いた実験によりごみの圧密特性を検討した。人口や地域差の影響はあるものの, ごみの見かけ密度と低位発熱量の間には強い負の相関関係が認められ, 見かけ密度の測定により低位発熱量の推定が可能となった。ごみ供給部でのごみの見かけ体積変化が大きく, ごみ供給量の推定にはごみの圧密を考慮することが不可欠である。実験により求めた圧密特性曲線は, 二次近似式で表される部分と一次近似式で表される部分からなり, ごみ組成により異なるものの基本的には同様の特性関数で表すことができる。
著者関連情報
© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top