抄録
容器包装リサイクル法による都市ごみの量・質の変化に対応した都市ごみの中間処理方式を評価することを目的として, 容器包装廃棄物の資源化処理, 生物由来有機性廃棄物のメタン発酵処理, 焼却 (溶融) 処理を組み合わせて, 都市ごみ発生時点から収集運搬, 中間処理, 最終処分までを対象としてコスト, エネルギー消費量, CO2排出量を評価軸にLCA的手法を用いて検討した。その結果, プラスチック製容器包装は焼却施設でサーマルリカバリー, その他の容器包装は分別収集し資源化処理, 残りの都市ごみは混合収集し事業系ごみとともに機械選別によりメタン発酵処理と焼却処理を行うシステムが最も優れていることを示した。