2006年度に京都市内で排出される使用済みレジ袋を採取し、そこに含まれる重金属を分析したところ、鉛を100 ppm以上含有するものが約7 %を占めた。この結果を受け、レジ袋に用いられる黄鉛系顔料の代替を促すため、検出された店舗の一部へのヒアリングと顔料代替の呼びかけや、2007年度のごみ調査で回収されたレジ袋に対する鉛等の含有量分析を再度実施して昨年度との比較を行った。また、レジ袋の使用状況についてインターネットを通じたアンケート調査を実施した。 その結果、現在のレジ袋の流通経路では小売業者が製造の詳細を把握しにくいものの、顔料の代替を図ることは可能であると考えられた。また、全国のレジ袋の使用量がおよそ405億枚であることや、分析したレジ袋の4.5 %に100 ppm以上の鉛が含まれ、京都市では年間1トン程度の鉛が排出されていることが推定された。