廃棄物学会研究発表会講演論文集
第19回廃棄物学会研究発表会
セッションID: A6-2
会議情報

A6 収集運搬・輸送
ステーション収集地点の形成過程とごみ搬出行動の実態
*鈴木 慎也立藤 綾子松藤 康司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
福岡市南区A町を対象に,ステーション収集地点の形成過程がその規模に与える影響と,ばねばかりによる搬出重量の実測調査をもとにごみ袋の搬出実態を明らかにした. その結果,ステーションの規模に関わらず,ごみ袋を搬出しない日のある世帯の存在が確認された.「有料制」の指定袋が導入されたことにより,重いごみ袋を持って長い距離を移動せざるを得ない世帯であっても,目一杯のごみを詰め込んで搬出する動機が強くなったと推測された.搬出距離が特に長くなるのは,収集車両が走行不可能な“狭小幅員道路”に面した住宅の居住世帯であり,その移動距離の最大値は173.3mを示した.ごみ袋重量との積による「ごみ搬出行動負荷量」では547.8(kg・m)となり,収集作業員が歩いてごみ袋を収集するなどの対応策が考えられた.
著者関連情報
© 2008 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top