2010 年 46 巻 3 号 p. 119-127
電磁石で回収できる多孔質セラミックに光合成細菌を固定化して、水系での放射性核種(Sr、U)や重金属(Co、Cu、Hg、Cr、As)の除去を好気暗条件で検討した。光合成細菌のうちRhodobacter sphaeroides SSIが最も高い除去量を示した。固定化SSI株使用で、好気暗条件で6日後に、20 mg/lの放射性核種はSr、Co、Uでそれぞれ82%、58%、95%除去された。同時に、CODやリン酸イオンも90%以上も除去された。SSI株の純粋培養で、6日の好気暗培養で98%のUが除去された。この固定化SSI株でCu、Hg、Cr、Asも除去できることも明らかとなった。