抄録
味付け梅干(調味梅)を生産する際に排出される調味廃液を効率よく処理するために、酵母UY7株のグルコース資化および調味廃液資化における速度解析を行った。酵母の資化速度式は、比増殖速度としてMonod式を、代謝産物生産速度を増殖連動型と仮定して導出した。本モデルの資化速度式は、グルコース資化速度の実測値を良く相関することが出来た。この資化機構では、酵母UY7株はグルコースを資化した後、代謝産物も資化して増殖していることが判明した。調味廃液資化速度の実測値も本モデル式で相関することができた。酵母UY7株は、調味廃液中の有機物を70%まで除去できることがわかった。なお、自己分解の起こる時期まで運転するとTOC除去率の低下することが認められた。本モデル式を用いて酵母UY7株による調味廃液処理のシミュレーションを行った結果、1m3・d-1の調味廃液を処理する場合、調味廃液を25倍に希釈し、30m3の酵母槽に投入することにより、全体の処理槽を最小にできることが明らかとなった。