日本水処理生物学会誌
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活性汚泥棲原生動物
盛下 勇
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1968 年 4 巻 2 号 p. 12-20

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抄録
活性汚泥は生物学的立場からみると細菌, 菌類, 原生動物および下級な後生動物などの各種の生物群から構成されている.これらの生物群のうち, 上記のごとき汚水, 汚物あるいは廃水などを無機化する1次的役割を果すとされているものは, 細菌, 菌類などであるが, 原生動物群も2次的浄化担当群として重要な役割を果している。
筆者はこの生物群のうちで比較的その実態を把握しえ, その生物学的背景, あるいはその環境を指標しえる原生動物群に興味をもちわが国の活性汚泥棲原生動物群について検討を行なってきた。今回は現在までに活性汚泥から検出された原生動物群が, どのような分類単位に属するものなのか, またどの程度の種属が存在しているのかなど, 分類学的に検討した結果を報告する。
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