抄録
第13回木材, 繊維およびパルプ化の化学に関する国際シンポジウムが, 平成17年5月16日~19日, オークランド (ニュージーランド) において開催された。第59回APPITA年次大会に併せて開催された今回の大会は, 大会の名称をそれまでのInternational Symposium on Wood and Pulping Chemistry (ISWPC) からInternational Symposium on Wood, Fiber and Pulping Chemistry (ISWFPC) に変更し, 一層の発展を目指す最初の大会であった。
二年毎に開催されるこの国際会議は, 1981年にストックホルム (スウェーデン) で第1回が開催されて以来, 毎回非常に多くの参加者を得ており, 現在では関係分野の研究者にとって最も重要な国際会議の一つとして定着している。ここでは発表された報告の概要とともに, 全般的な会議の模様, 大会会場の雰囲気等, について報告する。