紙パ技協誌
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パルプ特集
ユーカリ植林木におけるKP操業経験
アレシャンドレ ラナ彌富 俊治
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2006 年 60 巻 7 号 p. 982-988

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抄録

セニブラ社はユーカリ晒クラフトパルプを生産している世界でも有数なパルプメーカーである。1973年9月設立され,2001年7月に日本(日伯紙パルプ資源開発株式会社)の100%出資会社となった。
234,827haの社有林面積を有し,植林面積は123,398haでE. Grandis及びE. Urograndis(E. UrophyllaとE. grandisのハイブリッド)を植林している。92,087haは保護林及び法定保護林となっている。パルプ生産能力は94万tで,現在20万t増産工事を行っており,2007年初めには完了予定である。
パルプの増産及び品質安定には継続して取組んでおり,パルプ適正に優れた材種の改良も行っている。また,パルプ製造プロセスの安定を目的として,様々なパラメーターや分析方法導入を検討している。
本稿では,セニブラ社の概要とこれまでの操業経験を報告する。

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© 2006 紙パルプ技術協会
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