紙パ技協誌
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省エネルギー特集 I
タービン抽気スーツブロア運用変更による省エネ
田中 雄大
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2008 年 62 巻 5 号 p. 546-550

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抄録

地球温暖化対策及び,省エネルギーへの取り組みは,益々重要度を増している。また,近年,化石燃料高騰による使用量削減,コスト改善など,更に省エネルギーへの取り組みの重要性が増している。
北越製紙では,「北越製紙環境憲章」の基本理念,方針に基づいて,活資源,省エネルギーに率先して取り組んでいる。
2005年4月に,環境負荷の低減及び,高効率操業を目的として,8号発電設備を導入した。国内最大級の黒液固形分処理能力を有する8号回収ボイラーと,定格出力85Mwの8号蒸気タービンのユニット構成となっている。
また,2007年2月には,ペーパースラッジ(PS),RPF,木屑を燃料にした,No.3焼却設備(バイオマスボイラー)が稼動し,更なる化石燃料の削減,環境負荷低減等,環境対策に取り組んでいる。
設備の操業状況が変化する中,動力部門における発電設備の効率的な運用,省エネルギー化は,どこの事業所でも重要な課題である。
本稿では,8号回収ボイラーのスーツブロア用に専用供給している,「8号蒸気タービンの第1抽気運用範囲拡大による抽気発電の増加」についてと,「脱塩脱カリ装置によるスーツブロア蒸気流量削減」についての省エネルギー取り組みについて紹介する。

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© 2008 紙パルプ技術協会
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