当社は,平成18年から約4年間にわたり,厚生労働省,労働安全衛生総合研究所,日本鉄鋼連盟と共に,主として装置産業職場におけるリスク低減の管理的対策の一つとして,『IT安全』の検討~実証試験~普及活動に関わってきた。
その中で,IT機器・システムの機能と安全作業との関係について検討を加えながら,当社を含む多くの製造現場の安全作業実現に向けて取り組んできた。
本報告では,まず,『IT安全』を導入の立場で紹介し,当社を含む様々な現場業務に導入した下記4つのIT機器システムについて,特徴や当社での導入ポイントなどについて紹介すると共に,クレーン作業への総合的な活用例を紹介する。
・教育訓練支援システム「e杖くんLite」
・同時多極通信,一斉放送システム「EMS ip」
・防爆型無線IP電話「e防爆IPフォン」と防爆無線LANアクセスポイント「e防爆Lite」
・騒音抑制型イヤホン兼マイク「e耳くん」