抄録
多くの商品がコモディティ化している近年,多様化・大規模化するデータ,いわゆるビッグデータの活用,情報分析がビジネス価値創造の源泉になっている。また,クラウドコンピューティング技術により,ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に代表される,インターネット上のサービスや,それに伴うデータも増加の一途を辿っている。
ビッグデータやクラウドの活用を現実的なものにしている背景には,ハードウェア,ミドルウェアの進歩がある。CPU,メモリ,ストレージ,ネットワークなどのハードウェアが高速化・大容量化・低価格化する一方,Hadoopに代表される並列分散処理やNoSQL,インメモリデータベースなど,進歩したハードウェアを効率的に利用するミドルウェアも数多く登場してきている。そのような多様化したシステム環境においては,ストレージも異なる性能・容量要求に幅広く対応できることが求められる。
東芝は,「Toshiba Total Storage Platform」のストレージ階層化技術により,性能・容量特性の両立を高いレベルで実現した。