抄録
パルプ化工程においては, 木材中から各種樹脂成分やリグニン等の天然の物質が工程水中に溶出し, また, 抄紙工程においては, サイズ剤, 紙力剤, デンプン等の添加薬品が用いられ, それらの物質は非常に発泡し易い性質を有している。それゆえ, 紙パルプ工業において, 泡の影響, 特に原料中に吸着した気泡の影響に対しては重要な配慮が必要になっている。原料中の気泡は, 品質, 操業両面に重大な悪影響をもたらすため, 紙パルプ製造工程における泡対策は極めて重要な項目の一つとされ, 原料, プロセス条件, 装置面等の各方面での努力が払われているが, 満足のいく対策を講じるためには, 消泡剤の使用が不可欠になっている。