紙パ技協誌
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ソフトカバーロール (弾性ロール) の紙質への影響
シングルニップバイロットカレンダーによる試験
マンム ジャンーピエールモロータビッシュ シルビーゲラン デビッドモラン ヴェロニックショッシー ディディエ
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2001 年 55 巻 9 号 p. 1271-1282,031

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抄録

カレンダは紙・板紙の製造では重要な工程である。抄紙される紙の種類により, スーパーカレンダによるオフラインか, ソフトカレンダによるオンラインかが決められる。
紙の表面性は, カレンダロールの表面温度とニップ圧のコントロールによって決定される。しかしながらバイロットカレンダはこのような現象を理解する上でフレキシブルで実用的なものである。
CTPパイロットコータには, オンラインで2スタックのソフトカレンダの設備を持っている。ピートロールはロール表面で最大270℃まで昇温ができる誘導発熱ジャケットロールを取りつけている。
本報の研究では, 機械パルプ入りの両面塗工紙と機械バルブなしの片面塗工紙の2種類の紙を使用した。カレンダー処理は, ロールの表面温度, ニップ圧, ニップの接触時間を変数とした。3種類のニップ構成を比較した結果, 紙質にはソフトロールカバーの素材ととニップ接触時間が大きな影響を示した。ニップ幅を広げると嵩高の紙を得られることが確認された。

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