紙パ技協誌
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「カバカーブ」(ハイドロカーブCC)
光学的性質を増すために開発された新しい塗工用重質炭酸力ルシウム
AG Omyaギレルモ ブルボール
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2003 年 57 巻 11 号 p. 1636-1640,016

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抄録

製紙業界での湿式重質炭酸カルシウムは毎年飛躍的に伸びている塗工顔料で色々の紙に使用されている。
塗工用顔料としての湿式重カルは現在まで高白色度, バインダー量低減, 塗工機のランナビリティー, オフセット印制適性, 経済性等の効果が期待されてきたが, しかし使用用途によっては不透明性, 隠蔽性が低く, グロスの点では限界がある。
OMYA社は粒子の光散乱性に関する理論から, 光散乱係数を高くする, 即ち粒度分布をシャープにし. 理想の不透明性をもたらし, かつ湿式重カルが持つ多くの品質の優位性を損なわなくする塗工顔料を粉砕技術で調整することにより、この間題を解決した。これが7年前に開発され, 現在100万トン (スラリー) まで著しく伸びた商品“カバカーブ”である。この特殊な顔料の生産能力を新規に増大する計画で進んでいる。
本報において, “カバカープ”についての説明と従来の湿式重カルとの比較をLWC配合 (ウェブ才フセット), コート紙 (シングル塗工), 及び塗工板紙 (ダプル&トリプル) にて例証する。

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