抄録
本研究では当科で作製したEGF受容体(EGF-r)に対するモノクローナル抗体(MoAb)12-93抗体のヌードマウス移植ロ腔癌の増殖に及ぼす影響さらに、12-93抗体結合LAK細胞を用いた口腔癌に対する特異的癌養子免疫療法の検討を行った。
12-93抗体はヌードマウス移植口腔扁平上皮癌細胞および唾液腺腺癌の増殖を抑制した。12-93抗体結合LAK細胞は、EGF-rを過剰発現している口腔癌に対しては抗体非結合LAK細胞と比較して高い細胞障害活性を示した。一方、EGF-rを発現していないRaji細胞に対しては抗体非結合LAK細胞と同等の活性を示した。
これらの結果は、EGF-rに対するMoAb 12-93抗体は抗体単独で抗腫瘍活性を有し腫瘍特異抗体に代わる有用な抗体であること、さらに12-93抗体結合LAK細胞は特異的癌養子免疫療法を行う上で効果的な方法であることを示唆している。