Journal of Traditional Medicines
Online ISSN : 1881-3747
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Case Report
Combination therapy with tsumyakushigyakuto (tong-mai-si-ni-tang) and sekiganryo (chi-wan-liao) and the sequence of medication
Hiromi YanoEiichi TaharaJun IwanagaMasaki KubotaHisashi InutsukaMosaburo KainumaHideo KimuraKazumichi KuriyamaTadamichi Mitsuma
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2012 年 29 巻 2 号 p. 74-80

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抄録
通脈四逆湯と赤丸料の併用で強い倦怠感が改善した 2 症例を経験した。 症例 1 は39歳女性で慢性疲労症候群と診断された。 朝は強い倦怠感があり自他覚的な冷えは高度であった。 通脈四逆湯で冷えはやや軽減したが倦怠感は持続した。 小倉の電気温鍼で倦怠感が軽減したので強い寒があると考え赤丸料を午前 6 時に 1 回併用すると倦怠感と冷えが著明に改善した。 1 日のうちに通脈四逆湯を先行すると午前中の倦怠感が増強し, 赤丸料を先行すると倦怠感が軽減した。 症例 2 は43歳男性でうつ病と診断された。 倦怠感が増強したため入院し, 脈が弱く倦怠感が強かったので通脈四逆湯を開始し, 午前中の倦怠感はやや軽減した。 電気温鍼より強い寒の存在が示唆されたため赤丸料を併用すると午前中の倦怠感が顕著に軽減した。 2 症例は赤丸証と通脈四逆湯証の陰病間の併病で通脈四逆湯のみでは改善しなかった強い寒が赤丸料によって改善した。 また 1 日の中でまず赤丸料を通脈四逆湯より先に服用した方が有効だと考えられた。
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© 2012 Medical and Pharmaceutical Society for WAKAN-YAKU
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