抄録
FUT-187を胎児が器官形成期にある母動物に経口投与した場合の影響を検討するためにNew Zealand While系雌ウサギを用いて, FUT-187の10, 30および100mg/kgの各用量を妊娠6~18日まで13日間連続投与した。母動物においては, 100mg/kg群で摂餌量の減少および体重の増加抑制が認められ, また, それらに起因した二次的変化と思われる流・早産および胎児死亡率の増加が観察された。胎児の体重, また外表, 骨格および内臓検査においてFUT-187投与による影響は認められなかった。以上の結果から, 本試験における母動物および胎児に対する無影響量は, 30mg/kgと推察された。