The Journal of Toxicological Sciences
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TazobactamとPiperacillinの配合剤およびTazobactamの生殖・発生毒性試験(第3報) : ラット腹腔内投与による周産期および授乳期投与試験
佐藤 利和Hoberman Alan M.Christian Mildred S.
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1994 年 19 巻 SupplementII 号 p. 233-247

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抄録
TAZ/PIPCの200, 800および1600 mg/kg, ならびにTAZの40, 320および1280 mg/kgをラットの妊娠17日から分娩後21日までそれぞれ腹腔内投与し, 母獣および出生児に及ぼす影響を検討した。母獣に対する影響として, TAZ/PIPCの1600 mg/kg群およびTAZの1280 mg/kg群で体重増加の抑制が, TAZ/PIPCの800および1600 mg/kg群およびTAZの各投与群で摂餌量の減少がそれぞれ妊娠末期の投与期間中にみられた。また, TAZ/PIPCの1600 mg/kg群で軟便または水様便の排泄が観察された。出生児に対する影響として, 死産児数がTAZ/PIPCの1600 mg/kg群で増加傾向を, TAZの1280 mg/kg群で増加を示した。また, 離乳率がTAZ/PIPCの1600 mg/kg群で低下した。分娩時の体重がTAZ/PIPCの1600 mg/kg群で減少を, TAZの1280 mg/kg群で減少傾向を示した。その後TAZ/PIPCの800 mg/kg以上の群およびTAZの320 mg/kg以上の群で体重の増加抑制がみられた。しかし, TAZ/PIPCの1600 mg/kg群で平面正向反射の発達が軽度に遅延した以外に, 出生児の発育分化, 学習能, 受胎能および次世代(F2)には影響は認められなかった。したがって, 本試験条件下における無影響量について, 母獣に対する一般毒性学的無影響量はTAZ/PIPCでは200 mg/kg未満, TAZでは40 mg/kg未満であったが, 母獣の生殖にへ対してはTAZ/PIPCで800 mg/kgおよびTAZで320 mg/kgであり, 次世代に対してはTAZ/PIPCで200 mg/kgおよびTAZで40 mg/kgであると考えられた。
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