1995 年 20 巻 SupplementII 号 p. 297-307
Montirelinの0, 0.01, 0.1および1 mg/kgをNew Zealand White系ウサギの胎児器官形成期に静脈内投与し, 母動物および胎児に及ぼす影響について検討し, 以下の成績を得た。1. 母動物では, 1 mg/kg投与群で投与期間中に呼吸促迫, 流涎, 鼻汁の発現, 摂餌量の減少, 摂水量の増加および体重減少が認められた。2. 胎児では, montirelin投与に起因する変化は認められず, 胎児致死作用, 発育抑制作用および催奇形性も認められなかった。以上の結果から, 本試験条件下における無毒性量は, 母動物に対する一般毒性学的影響に関しては0.1 mg/kg, 母動物の生殖および次世代の発生に関してはそれぞれ1 mg/kgであると考えられる。(試験期間 : 1987年10月1日~1988年6月20日)