The Journal of Toxicological Sciences
Online ISSN : 1880-3989
Print ISSN : 0388-1350
ISSN-L : 0388-1350
Calcipotriol (MC903)の生殖・発生毒性試験 (第3報) : ウサギ皮下投与による器官形成期投与試験
内山 長久鈴木 登志郎小池 嘉秀小野 正博白川 清美永田 充宏小西 良士
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 21 巻 SupplementII 号 p. 425-438

詳細
抄録
MC903の1,2.5,5 μg/kg/dayを,New Zealand White種(Std:NZW)妊娠ウサギの器官形成期に皮下投与し,母動物および胎児に及ぼす影響を検討した。なお,本試験では,母動物および胎児に対する無毒性量を明らかにする目的で,投与量を0.1,0.5 μg/kg/dayとした追加試験を実施した。母動物では, 5 μg/kg群において自発運動の抑制が認められ,1 μg/kg群以上で投与量に相関して体重が減少または増加抑制および摂餌量が減少した。また,剖検では1 μg/kg群以上で大動脈内腔の粗造・白色化が,2.5 μg/kg群以上で腎臓の顆粒状白色化が観察された。0.1および0.5 μg/kg群以下では一般状態,体重,摂餌量,剖検および器官重量にMC903投与による異常は認められなかった。胎児では, 1 μg/kg群以上で胚・胎児死亡率が増加した。しかし,生存胎児の外表検査,内臓検査および骨格検査にMC903投与による異常は認められなかった。また,0.5 μg/kg群以下では胚・胎児死亡率,性比,胎児体重,胎盤重量および外表検査にMC903投与による異常は認められなかった。以上の結果から,本試験条件下における母動物に対する一般毒性学的無毒性量および母動物の生殖ならびに次世代の発生に関する無毒性量はそれぞれ0.5 μg/kg/dayであると推定された。
著者関連情報
© 日本トキシコロジー学会
前の記事 次の記事
feedback
Top