抄録
2種類のテスト信号を用いて, 油圧式加振装置の周波数特性を調べた. 第一に, 単一軸で, 理論上加速度実効値が1.0 m/s2となる周波数範囲 1 から 16 Hz の正弦信号を用いた. 1 から 12 Hz までは周波数特性は平坦であったが, 14, 16 Hz はかなり減衰した. 第二に, 1 から 12 Hz の12成分からなる複合信号を用いて単一軸で加振した. 全体の加速度実効値は 3 m/s2と 1 m/s2とした. テストした帯域では平坦な特性を示した. いずれの場合も, 対象周波数より高い周波数で油圧式加振器特有の歪みが認められた. 正弦信号よりも複合信号を用いる方法が実験手順の効率化に有効である.