Journal of UOEH
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[症例報告]
完全中隔子宮に対し腹腔鏡補助下子宮鏡下中隔切除術を施行後に妊娠成立した1例
田尻 亮祐 植田 多恵子青山 瑶子櫻木 俊秀遠山 篤史岡部 佳介中川 瞳金城 泰幸蜂須賀 徹
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2015 年 37 巻 1 号 p. 17-22

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抄録

症例は31歳,0経妊0経産.不妊を主訴に当科初診された.不妊期間は3年間あり,精査の結果完全中隔子宮が指摘された.中隔子宮以外にその他の不妊の原因となりうる異常は指摘されず,子宮鏡下子宮中隔切除術が実施された.手術は腹腔鏡補助下に行われ,合併症なく終了した.また,腹腔鏡補助下の手術であったため,術中に卵管通色素検査を施行し,両側卵管の通過を確認できた.術後にIUDを子宮内に挿入し,月経が2回起こるまで不妊期間を設け,その後抜去した.IUD抜去翌月,術後3か月で妊娠成立を確認し,現在当科にて妊娠経過観察中である.

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© 2015 産業医科大学
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