Journal of UOEH
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福島第一原発作業者に対する放射線知識と不安に関する質問調査
林 卓哉真船 浩介松田 尚樹長谷川 有史加藤 尊秋神田 玲子島田 義也佐藤 健一森 晃爾立石 清一郎香﨑 正宙岡﨑 龍史
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2020 年 42 巻 4 号 p. 339-346

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抄録

2011年に福島第一原子力発電所(原発)事故により,作業者は多くの放射線被ばくをしたため,放射線による影響が懸念された.近年においても,東電(東京電力ホールディングス株式会社)の調査で,福島原発作業者は約30%に放射線影響に対する不安が残存していると報告されている.放射線に対する不安を軽減するためには,放射線の教育を行い,知識が豊富になることが重要であると考えられる.そこで今回,福島原発作業員に対して,独自に準備した質問調査を用いて,放射線教育回数,放射線の知識及び放射線に対する不安に関して調査を行った.東電を通じ,東電職員並びに元請け企業に1,602部配布し,1,135部回収した(回収率70.8%).放射線教育回数が増加すると,放射線の知識が増え,放射線に対する不安は減少することが間接的にみられた.また年齢が高いと,様々な影響に対する不安が少なくなる傾向にあった.今回の調査結果では,放射線の知識を高めると,不安を軽減させる可能性があると考えられた.

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