住宅総合研究財団研究論文集
Online ISSN : 2423-9887
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住教育のカリキュラム開発に関する実証的研究
家庭科の可能性をひらく授業づくりの理論と実践
妹尾 理子大矢 英世金子 京子冨田 道子野口 裕子
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 36 巻 p. 411-422

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抄録

家庭科教師の多くは,住生活分野の授業づくりに対する苦手意識をもっており,現場で活かせるカリキュラム開発は重要な課題である。本研究では,大学教育学部に所属する住居・住環境学を専門とする研究者と,現場の家庭科教員が協同して研究会を開催し,住教育について学びあいながら,カリキュラム開発に取り組んだ。理論面を深めると同時に,学び考えたことを学校現場で授業実践することで,その効果や課題を明らかにすることができ,再びそれを検討しあうことで,実効性のあるカリキュラム開発が可能となった。教師が主体的に学ぶ機会を持つことは,苦手意識の克服につながり,住教育への意欲や自信につながることも確認することができた。本研究は,今後の家庭科における住教育の進展に資す るものと考えられよう。

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© 2010 一般財団法人 住総研
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