住総研研究論文集・実践研究報告集
Online ISSN : 2433-8028
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タイ・ユースック村を事例とした社会-空間系の変容過程の研究
1983年の集落成立から現在まで
北 雄介伊藤 洋志早川 貴光福田 真澄
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 49 巻 p. 237-248

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抄録

 都市や建築,集落といった空間のあり方は,経済や技術,人々の価値観などといった社会的事象と密接に関係し,「社会-空間系」を成している。本研究ではタイの山岳少数民族の集落・ユースック村を事例とし,この系のダイナミックな変容を詳細に読み解くことを目的とする。本稿では1983年の集落の成立から2022年現在に至る同村の変容過程を,図面作成とヒアリングを中心に調査した。その結果,1992年ごろを境に社会-空間系が大きく変わり,建築やインフラに関する近代技術の流入,精霊信仰からキリスト教への改宗,国外への出稼ぎで得た資金によるコンクリートブロック造建物の急増などが起こっていることを明らかにした。

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